


ステーブルコインとして発行される予定のフィスブックのリブラ。
日本人はビットコイン等の仮想通貨よりもリブラの方が信頼できるとかんがえているようですが、そもそもフィスブックだけで発行するわけではありません。
リブラの発行に関わると表明している企業の名前や参加条件、現在の参加状況などを徹底解説します。
目次
仮想通貨のリブラは複数企業で運営する予定になっている
リブラに関してはフィスブックの独自通貨だと思っていたという人が多いのではないでしょうか?
ステーブルコインという裏付けのある仮想通貨を発行するには、1社の民間企業だけで行うと様々な問題に直面するため、大企業連合で運営する予定になっているんです。
リブラ発行の参加企業は
- Andreessen Horowitz
- Anchorage
- Bison Trails
- Booking Holdings Inc.
- Breakthrough Initiatives
- Creative Destructive Lab
- Coinbase Inc.
- EBay Inc.
- Facebook’s Calibra
- Farfetch Ltd.
- Iliad SA’s Free
- Kiva
- Lyft Inc.
- Mastercard
- MercadoLibre Inc.’s Mercado Pago
- Mercy Corps
- Naspers Ltd.’s PayU
- PayPal
- Ribbit Capital
- Spotify Technology SA
- Stripe Inc.
- Thrive Capital
- Union Square Ventures
- Uber
- Visa
- Vodafone Group
- Women’s World Banking
- Xapo
ちなみに最終的には70社以上の参加をフィスブックが望んでいますが、かなり厳しい条件が提示されています。
リブラ協会に参加する企業の条件とは?
リブラ協会への参加条件は
- 市場規模が10億ドル(約1100億円)以上
- 顧客によるキャッシュフローが5億ドル(約550億円)以上
最低でもこのどちらかの条件をクリアーできるほどの大企業でないと、リブラ協会に参加して、リブラの発行元になることはできません。
現在、リブラ協会に参加表明している企業の数が想定の半分以下というのも、この厳しい条件が根底にあることを考えると納得できます。
リブラ協会に正式参加企業はいないとVISA CEOが発言!
決済サービス企業の大手VisaのCEOであるアルフレッド・F・ケリーさんが、7月23日に明らかにしたことによると・・
「リブラ協会への公式の参加表明は27社中まだ1社もない」ということ。
確かにまだまだリブラプロジェクトは初期の初期というレベルで、この段階で先んじてリブラ協会に参加することは、かなりハードルが高いことなのだと思います。
いずれも大企業ですから、G7でも反対され、トランプ大統領も大反対という状況で、真っ先に参加表明を公式に行うのは微妙ですよね。
リブラ協会が機能しだすのは各国首相や中央銀行等が概ね了承した段階になってということでしょう。
リブラの参加予定企業ってフィスブック以外にどこがあるの記事まとめ
日本ではリブラの発行元はフィスブックという認識でいる人が多いと思いますが、実際にはリブラ協会を設立して、リブラ協会が主体となって運営します。
現時点でリブラ協会に参加表明をしているのは、いずれも世界の名だたる大企業ばかり。
参加条件も厳しいですし、リブラの現状も厳しければ公式に参加を表明するのを少し待った方が良いのも納得できますよね。
いずれにしてもステーブルコインとしてのリブラが本当に発行されるのか?世界中でどこまで認知されるのかは未知数ですが、非常に興味深い状況であることは間違いありませんね。